自己中心的女教師




校長はまだ来ない。


あたしはそろそろマイクの電源を入れる。

そして自作の資料を用意した。

そして、倉田に【佐藤を連れて放送室に来なさい】と呼び出しメールを送った。



―残り20秒。


廊下からドカドカと走ってくる校長の姿が見えた。

でももう遅いわよ。



残り10秒前―。


―ピンポンパンポーン。



「はい、では真相を聞いていただきたいと思います。

暴行事件の主犯とされていた現在停学中の男子生徒ですが、彼は主犯ではありません。」




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