自己中心的女教師




「あ、もうアンタみたいな大人の前で無理矢理笑顔を作ってしゃべるのもうやめますね」

あたしは笑顔で自分の顔の前で顔を隠すように手をパーにして顎(あご)の辺りまでゆっくりと手を下ろしながら表情を無に戻し、まるで笑顔の仮面を取るかのように手を握る仕草をした。


「もう時期証人が来るはずです」

あたしは静かに言った。

そして、すぐに放送室の扉が開いた。


「っ何やってんだよ先生!!」

倉田は佐藤を連れて入って来た。

「遅い。5秒遅刻」




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