自己中心的女教師
「お待たせしました。ご注文をお伺いします」
先程の店員が小走りでやって来た。
「ミートソースポロニア風一つとミラノ風ドリア一つとドリンクバー二つ」
「はい、ご注文ありがとうございます」
そして店員は小走りで去っていった。
「飲み物取りにいくか」
「アンタにはあたしにエスプレッソをとって来てあげようという優しさはない訳?」
「そんなこと女が自ら要求するもんじゃないだろ」
「一応アンタとは兄妹なんだからさ、あたしの好みくらいわかってるでしょ?!まあアンタと血が繋がっているなんて本当は死んでも認めたくなかったけど!」
「ハイハイ、わかりましたよ」
仕方ねぇな、という感じで奴は席を立った。