自己中心的女教師



しばらくして純平はアイスコーヒーとエスプレッソを持って帰ってきた。


「そう言えばアンタ仕事は?」

あたしはエスプレッソを飲みながら聞いた。

「お前こそ仕事は?」

「あたしは有休。まさかアンタも?」

「俺さ、リストラしたんだ」

当たり前のように言う彼。

数秒の沈黙が流れる。







「……はぁあ?!何ソレ?!」

「まあ不景気だし?景気の流れは俺にも逆らえないし」

「今無職?!」

「まあ、そうだね」





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