自己中心的女教師
「森口先生、望月先生のホームルーム覗いたんだ。いいなぁ、俺も見たかった♪」
明らかあたしに惚れているであろう男、古典担当の西沢が反応した。
「俺望月先生の生徒になって授業を受けれたら、……もう死んだっていい!」
とっとと死んじまえ、と西沢に微笑みながら思う。
一回北極にでも行って頭冷やして来いと言いたい。
「あたし望月先生にうちのクラスのホームルームやってほしいくらいだわー」
丸々太ったババアで現代国語担当の梶原が振り向いて言った。
そんなにホームルームがめんどくさいのなら教師なんか辞めちまえ。