自己中心的女教師
終礼の時間、あたしは生徒達に話をした。
「今日、倉田くんの家に行って倉田くんと直接話をして来ます」
クラスがざわつく。
「倉田くんが悪くないこと、先生もわかりました。絶対に倉田くんを悪者にはしません。私が倉田くんを連れ戻し、学校全体に彼の無実を証明しましょう!」
そう言い終わるとクラス中から拍手が聞こえた。
今の言葉はいつもみたいな偽りはなかった。
絶対に倉田を連れ戻す。
あたしは闘志に燃えていた。