自己中心的女教師
「あたしもうすぐ塾に行かなきゃだから、失礼します!」
妹は笑顔で言うとエレベーターの方へと消えた。
「詩織、なんで入れるんだよ……」
「何よ、一刻も早く客を家にあげるのが常識ってもんでしょ?!」
「あーもう、わかりましたよ……」
倉田はかったるそうにあたしを家に入れた。
倉田はあたしを倉田の部屋まで案内し、ドアを開けると「入れよ」と言った。
お言葉に甘えてあたしは入らせていただく。