自己中心的女教師



しばらく沈黙が流れる。


「つか、フマロージュ?めっちゃウマイな!どこに売ってた?フマロージュ」

「フロマージュ、な」

あたしは冷静にツッコんだ。

まあ、よく間違えるけどさ。


「みんなアンタの心配してくれてるよ。桜井なんかアンタを助けてあげてって泣いてた」

「桜井さんが?」

「あんないい人がそんなこと意味もなくする訳ないってさ」

「そういえばさっきメール来てたな。桜井さんからも友達からも……!」


倉田が嬉しそうに笑った。


「佐藤から全部聞いたよ」




< 73 / 118 >

この作品をシェア

pagetop