自己中心的女教師
しばらく沈黙が流れる。
「つか、フマロージュ?めっちゃウマイな!どこに売ってた?フマロージュ」
「フロマージュ、な」
あたしは冷静にツッコんだ。
まあ、よく間違えるけどさ。
「みんなアンタの心配してくれてるよ。桜井なんかアンタを助けてあげてって泣いてた」
「桜井さんが?」
「あんないい人がそんなこと意味もなくする訳ないってさ」
「そういえばさっきメール来てたな。桜井さんからも友達からも……!」
倉田が嬉しそうに笑った。
「佐藤から全部聞いたよ」