自己中心的女教師




「それに……」

あたしはフロマージュを一つ手のひらの上に乗せた。


「向こうが認めようとしないなら、あたしが徹底的に地獄の果てまで追い詰めてあげる……」

あたしはニッコリ微笑むとすぐ無表情に戻し、バンッと乱暴に机の上に足を乗せ、立ち上がった。


「徹底的にな!!」


あたしはニタリと笑いそのままどや顔をし、手のひらにあるフロマージュをグシャリと握り潰した。


倉田の方を見ると……、明らかドン引きしていた。

もはやドン引きキャンペーンじゃないの。






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