自己中心的女教師
むっちゃ泣きそう、てなくらい嬉しい。
「あれー、夏夜泣いてんのかー?」
クラスメートの山田がおちょくって来た。
「なっ…泣いてねぇよ、バカ」
「ホントか~?」
こんにゃろぅ……みんなして俺をおちょくりよって……。
「あのさ、倉田」
佐藤の方を振り向く。
「ホントゴメンな。俺……」
「お前は悪くねぇよ。もう謝るな」
俺は笑顔で言った。
すると佐藤もいつもの笑顔に戻った。
「なあ、夏夜の復帰祝いに放課後マック行こうぜ!」
「バーカ、カラオケだよな?夏夜」
またいつもの他愛ない会話が始まった。