自己中心的女教師



むっちゃ泣きそう、てなくらい嬉しい。

「あれー、夏夜泣いてんのかー?」

クラスメートの山田がおちょくって来た。

「なっ…泣いてねぇよ、バカ」

「ホントか~?」

こんにゃろぅ……みんなして俺をおちょくりよって……。


「あのさ、倉田」

佐藤の方を振り向く。

「ホントゴメンな。俺……」

「お前は悪くねぇよ。もう謝るな」

俺は笑顔で言った。

すると佐藤もいつもの笑顔に戻った。


「なあ、夏夜の復帰祝いに放課後マック行こうぜ!」

「バーカ、カラオケだよな?夏夜」

またいつもの他愛ない会話が始まった。





< 92 / 118 >

この作品をシェア

pagetop