狼と子羊の物語
プロローグ





それは、突然の事だった




私は、愛澤 遊紗(あいざわ ゆさ)
高校二年生。
大企業を営む父、
愛澤 理人(あいざわ りと)と、
母、愛澤 加菜恵の娘だ。



「ゆ、ゆ…ゆ…遊紗様…」


ん…今日はやけに起こすのが早い…な…



「ん…んんー田中しゃんもお少しぃ…」




「遊紗様!!おーきーて!」



ん…?煩いな…あれ…そういえば…


田中さんこんな声高かったっけ…?


ん?おかしいな…


ーバサッ!!ー



私はいきよいよく起きた。



「あっ!おはよう!やっと起きた」



………………コレハイッタイ……?



私の目の前には田中さんではなく


ニコニコと、笑みを浮かばせている
美少年が、居る


私の目可笑しくなったのか?


それとも夢か?


それとも田中さんが美少年になったのか?



「なに、ぶつぶつ言っているの?」




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