狼と子羊の物語





「何で可愛かったで?」



「嫌だよ、寝顔を見られるって……」




遊紗が真っ赤にして指と指の間を



あけ、そっから目を見せる




「フハハハ」



「何がおかしいの!?」



「可愛いなーって必死でさ」



「っっ!?もお!!」




そう言うと遊紗はプイッと頬を膨らませ



そっぽを向いてしまった



俺は近づき膨らませている頬を触る


「ほら、可愛い顔がフグになったら


勿体無いで?」




触るとみるみる風船みたく縮む




「ち、近いよ!?零君………!?」




遊紗は、慌てだした。




「そう?」







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