狼と子羊の物語
「えっ、あっー…」
ヤバい、変な子って思ったよねー…?
「猫被ってる奴より
素直な子の方が好きやで
だから、行きたい場所どんどん言ってや(ニカ)」
零君は本当に優しいな。
私をわかってる。
「う、うん(ニコ)♪」
零君ありがとう
「しっかし、
遊紗が鮫好きやとはな!意外やった!」
「そうかな?
私ね、ジンベーザメが一番好きなんだ!」
ペラペラと
私のことばかり話してしまったが
零君は聞いてくれた。
「ジンベーザメか!今目の前にいる奴やな!」
「そう!飼いたいな!」
「遊紗のおうちがいくら大きくても
さすがにそれは無理やな」
「わかってるもーん!」
そのぐらい私だってわかってるが
やっぱりジンベーザメを飼いたい!
「そろそろ、移動しよーか」