狼と子羊の物語


私は小さな男の子に話をかけた


「ヒック…う、うん…」


迷子か、この子をほっとくことできない


だから私は、

「じゃあ、お姉ちゃんと一緒にママを
探そう!ね?(ニコ)」


一緒に探すことを決めてしまった


まだ、小さいのにこの広い場所で


お母さんを見つけるなんて不可能に近い





「ヒック…ほ、ほんとにぃ…?」



「うん♪だから、泣かないの(ニコ)ね?

かっこいい顔が台無しに、なっちゃうよ♪」


その時向こうから零君が


「遊紗!って、その子は?」



駆け付け、説明をした


「迷子の子を、見つけたの

あのね、
一緒にお母さんを探してあげたいの

だめかな…?」


「俺はええけど、


遊紗はええの?全部潰れちゃうで?」



零君は案外OKをしてくれた



「うん♪また来れば良いんだし♪」


「遊紗がええなら俺もええけど

お前、名前は?俺はれいって言うんや♪










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