狼と子羊の物語
「なかなかたくま君のお母さん見つからないね…」
「あぁ…」
「ヒック…ままあ…」
「大丈夫や、すぐ見つかるで?
だから、泣かへんの!男は泣いたらあかんねん」
「ヒック、う、うん…!」
「たくまは、ええ子や♪
ほな、最終コーナーにむか…「たくま!!!」
後ろから女性の声が聞こえたくま君は
私たちの手からすり抜け
「まま!!!!!」
声かする方に向かった。
たくま君やっと大好きお母さんに
飛び込んでいた
「たくま…心配したのよ…良かった」
「ヒック!うわーん!ままあ!」
「良かった…お母さん見つかって…」
「そうやな…」
本当によかった、そしてたくま君の
お母さんとたくま君は私たちの方をみて
「あんね、れっくんとゆちゃが
ままを探してくれたの…!」
「優しい方たちに、助けて貰ったのね」
たくま君のお母さんは
たくま君をだっこして私たちに一歩また一歩と
近づき
「たくまを、助けてくれまして
本当にありがとうございました」