狼と子羊の物語










「なかなかたくま君のお母さん見つからないね…」


「あぁ…」



「ヒック…ままあ…」


「大丈夫や、すぐ見つかるで?
だから、泣かへんの!男は泣いたらあかんねん」


「ヒック、う、うん…!」


「たくまは、ええ子や♪
ほな、最終コーナーにむか…「たくま!!!」




後ろから女性の声が聞こえたくま君は



私たちの手からすり抜け



「まま!!!!!」


声かする方に向かった。



たくま君やっと大好きお母さんに


飛び込んでいた



「たくま…心配したのよ…良かった」



「ヒック!うわーん!ままあ!」



「良かった…お母さん見つかって…」



「そうやな…」


本当によかった、そしてたくま君の



お母さんとたくま君は私たちの方をみて



「あんね、れっくんとゆちゃが
ままを探してくれたの…!」




「優しい方たちに、助けて貰ったのね」



たくま君のお母さんは

たくま君をだっこして私たちに一歩また一歩と


近づき


「たくまを、助けてくれまして

本当にありがとうございました」









< 35 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop