狼と子羊の物語




「寒いからなか入ってココア飲もう」



「う、うん!(ニコ)」



俺の胸高まりは



鳴りっぱなしで止まることはなかった。




中に入ると、



「響!、遊紗どこいってたんや?


皆探してたで!」



零が、走ってきた。





「あっごめんね…庭に出てたの」




「よかった。響も一緒やったんだな」



ーにゃ~!ー



「えるも一緒だって言ってる」




「えるもか!まあ、無事だったらええねん。」



そう零は言って遊紗の頭を撫でていた



ーチクンー


モヤモヤする。


何故こんな気持ちに?


見たくない、触るな。


俺の中でなにかがー…



「ひ、響くー…ん…?」



「ごめん、眠いから先戻るね」



「響くん…!」


遊紗様が、呼んでいるのを


聞こえない振りをした。







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