狼と子羊の物語
ー遊紗sideー
「ひ、響くー…ん…?」
「ごめん、眠いから先戻るね」
そう言って去っていた
「響くん…!」
呼んでも振り向くことはなかった
「響くん…」
「遊紗ー…」
「ごめん、私も部屋に戻る」
私は一刻も早く部屋に戻りたかった。
部屋の中に戻り、ベッドの上に座り
「ね、える君ー…
私ー…響君に嫌われたのかな…
やっと仲良くなれたと思ったのに。」
ーにゃ~…ー
何でかな、
こんな苦しくて辛い気持ちは…
泣きたくてたまらない気持ちは…