狼と子羊の物語
手を伸ばしてくれて助けてれる。
本当優しいひと。
「遊紗ー…」
ードキンー
呼び捨てにされ、凄い色っぽい…
な、にこれ…
何で名前呼ばれただけで
こんなドキドキするの…?
「遊紗は、泣き虫だね?」
「っっ…」
私の何かが暴れている…
響君に、聞こえてないよね…?
ーギュー
何かに包み込まれた…
「ひ、びき…く…ん…?」
わ、私、響君に抱き締められてる…?
その音は、大きくなるばかりで
ードクンー
ードクンー
鳴り止むことを知らないこの高鳴り