狼と子羊の物語
足がすくんで動けない
だ、誰か助けてー…
「あれー?
俺に会えてビックリしてるの?」
大石は、
ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべて
私に、近づいてくる…
ゆっくりと近……づいてくる……
怖くて、声がでない。
嫌、誰か…助けてー…
響…!
その時……!目をつぶってた私は、
ーグイー
誰かに腕を引かれ
「あんた、遊紗に何か用?」
抱きしめられた。
「ひ、ひびきー…」
それは、響くんだったー…
「遊紗にお返ししようと思ってな」
「お返し?お前、誰だ?」