さよならでも愛おしい

 「…直樹?」

 自分の世界にトリップしてしまった俺の前に若ちゃんの顔がありビビってしまった。

 「うわ!」

 「うわって何よ、人を化け物みたいに」

 俺の髪を引っ張る若ちゃんがウサダーの腕で俺の頭を叩いた。

 若ちゃんの誕生日まで、後二日の出来事だった。
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