さよならでも愛おしい

 出て行くことを止めた若ちゃんが荷物を詰め込んだ旅行鞄を握りしめた。

 「ここに、いてもいいの?」

 上目遣いで俺を見上げた若ちゃん、俺は微笑んだんだ。

< 7 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop