運命みたいに恋してる。
よくわからないけど誤解だよ、おまわりさん! 話せばきっとわかるから!


「お前、七海だろ? 一海の生意気な妹!」


「……へ?」


おまわりさんの弾んだ声に、あたしは目を丸くしてしまった。


なんだか知り合いっぽいけれど、身内に警官はいないはずだし、誰だっけ?


眉間にシワを寄せて考え込むあたしに、おまわりさんは自分の顔をグッと近づけてきた。


「俺だよ、俺。一海と同じクラスだった……ほら、よく見て」


いや、さっきから穴が開くほど見てるけど。


そういや、なんか記憶の端っこに引っかかるような気もしないでもないような……って、ああぁー!?


「思い出した! イジメッ子の優太郎!」


こいつ、小学校でずっとお姉ちゃんをイジメてたヤツだ!
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