運命みたいに恋してる。

ある日、みんなでお店のテーブルに座ってお茶を飲みながら休憩しているときに、大地がひとつの提案をした。


「七海。今年の学園祭、俺たちで店を出さないか？」


「お店？　どういうこと？」


あたしはコーヒーカップに口をつけたまま、得意そうにしている大地を見た。


「この店の出張だよ。ここのメニューを出して店の宣伝をするんだよ」


「そっか！　それ、いいかも！」


学校側に催し物申請書を提出して、それが通れば開店できる。


そうすれば学校の生徒たちや、先生たちや、父兄たちみんなに宣伝できちゃう！


話を聞いていた柿崎さんも、すっかり乗り気になった。


「学園祭のカフェなら、客入りもかなり期待できるな。料理はここで下ごしらえをして、学校の調理室に置けばいいしな」


お姉ちゃんもすっかり感心した様子で、大地を褒めまくった。


「すごいわ、大地君！　やっぱり大地君って頭がいいのね！」


「いやいや。それほどでも……」