運命みたいに恋してる。
「花梨ちゃん、色々ありがと。これからも応援してくれる?」


「恋の相手があの大地だってのは不本意だけど、あたしは七海ちゃんの味方だからね」


花梨ちゃんが笑顔でそう言ってくれたおかげで、すっからかんだった力が湧いてきた気がする。


花梨ちゃんの笑顔と応援は、すごく大きなアイテムだ。


HPゼロで気絶しちゃっても、花梨ちゃんの激があれば、気合一発で立ち上がれそう。


やっぱり不戦敗はまだ早い。あたしにはこんなに強い味方がいるんだから。


たとえ切ない恋であっても、せっかくの記念すべき初恋を、もうちょっと味わって育ててみたい。


「花梨ちゃん、ありがとう」


「どういたしまして」


あたしたちは顔を見合わせ、それからクスクス笑い合った。


花梨ちゃんが側にいてくれてよかった。


花梨ちゃんの応援に恥じないように、あたし、頑張ってみるからね!









< 180 / 267 >

この作品をシェア

pagetop