運命みたいに恋してる。
運命の再会
あの受験の日から数日後、あたしと花梨ちゃんは、無事に志望校からの合格通知を手に入れることができた。


先月入学式を済ませて以来、立志式やら部活見学やらと、新入生関連の行事にバタバタしている毎日だ。


真新しい制服に、まだ把握しきれない校舎。顔馴染みのない先生やクラスメイトたち。


なんだかんだで新生活はストレスがたまるから、この休日に、花梨ちゃんとショッピングでも楽しもうってことになったんだ。


で、ふたりで出かけたんだけど……。


「ねえ、七海ちゃん。ここはどこなの?」


うんざりした顔で聞いてくる花梨ちゃんに、あたしはギクリと立ち止まった。


……えっとですね。実はそれ、あたしも聞きたいと思ってたんですよ。


ここはどこ? あたしは今、どこに立っているのかな?


キョロキョロしていると、隣の花梨ちゃんがまたテンションの低い声で話しかけてくる。


「もしかしてあたしたち、迷子なんじゃない?」


あたしはビクッと肩をすくめた。


うぅ、花梨ちゃんの口調が怖い~。
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