キミ色、恋色。
次の日は、


土曜日で、


10:00から部活があった。


バスケ部に再入部した俺は、


懐かしい体育館へ向かおうと


家を出た。


今日はあいにくの雨。


それに、風も強い。


天気は最悪。


なんでこんなについてないんだろう、


と思いながら、


傘をさしてとぼとぼと歩いた。


ふと顔を上げると、


雨に濡れて、寒そうにしている


ネコが歩いてきた。


俺は思わず、


「大丈夫?」


と声をかけてしまった。


自分でも戸惑ってしまった。


ネコは、いつもの笑顔で


「傘、途中で壊れちゃったんだー。
心配してくれてありがとう。」


と言った。そう言うネコが、


あまりにも可愛くて、


思わず、


その赤くなった手を


握ってしまった。


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