おやすみ、先輩。また明日






そのあとは不機嫌なヤンキー先輩をなんとかなだめて、電車の中でするみたいな他愛のないおしゃべりを3人でして。

休憩でランを出てから、苺と黄色の食紅を使って綺麗に仕上がった炭酸ゼリーを出した。


炭酸ゼリー、ヤンキー先輩がとっても気に入ってくれたみたいだから、

初日以来何度も作ってきている。


果物や炭酸を変えるだけで味も見た目もがらりと変わるから、毎回作るのも楽しい。


もちろん宇佐美先輩がおとなしく見ているわけはないので、わたしの分を進呈することに。

いいんだ。家に帰れば余りがあるし。



「ヤンキー先輩。今日はね、アンコちゃんにもおやつを作ってきたんだよ!」


「アンコに?」


「うん。テレビでやってるの見たの。わんちゃんに作ってあげよう、手作りクッキーっていうの」


< 134 / 356 >

この作品をシェア

pagetop