おやすみ、先輩。また明日
わあ、違った。
わたし全然とんちんかんなこと考えてた。
そうだよね。
須賀さんがわたしに遠慮なんてするはずないよねえ。
「経験もないから、自信が……」
「大丈夫だよ。料理なら基本は僕が教えられるからね」
「は、はい……」
「じゃあ須賀さんは桜沢さんが、山中さんは僕がサポートする形から始めるということでいいかな?」
「はい」
わたしたち3人の声が重なる。
少し、ほんの少し複雑な気分。
山中さんとの関わりが減ってほっとしている自分と、残念に思う自分がいる。
わたしって本当、面倒くさいやつだなあ。