おやすみ、先輩。また明日
その日の部活のあと。
わたしは神林先生と部長と、準備室に来た。
部活を休むことが増えるなら、部長にも話しておかないといけない。
部長は口が固いし、梶原さんにもメールで許可をもらっておいた。
「……というわけで、今年いっぱい、部活を休むことが多くなるかもしれないんです」
須賀ちゃんのフォローを引き受けたばかりなのに申し訳ないなあ。
出来るだけ、昼休みとかでフォローしていくつもりではいるけど。
須賀ちゃんにも謝らないと。
「すごいじゃないか、桜沢さん」
「マジかー桜沢! 我が部から料理家が!」
「いや、そんなすごい人にはならないです」
あまりにも部長がきらきらした目で興奮したように肩を叩いてくるから、つい冷静にツッコミを入れてしまった。