おやすみ、先輩。また明日

これにはわたしもかちんときた。

なんだかもっともらしいこと言ってるけど、山中さんは次何を作るか考える時もレシピを考える時も、ほとんど教科書開いて勉強してたじゃないか。


あれのどこをどうやって見れば、一緒に考えてきたって思えるんだ。



「あんた本当になんなの? いままで言わずにきたけどさあ。桜沢に個人的な恨みでもあるわけ?」


「そんなものない!」


「だったら……」


「もういいよ、須賀ちゃん。わかった。山中さんが意見を出したところは全部カットして、わたしのオリジナルに作り直せば問題ないよね?」



山中さんににっこりと笑顔を向けると、彼女は一瞬たじろいだ。

ここでダメと言われたら、いくらぼ~っとしてるわたしでもさすがにキレてしまうかもしれない。

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