おやすみ、先輩。また明日
逃げればいいじゃん。
なんでわたし、逃げないでのこのこついて来たの。
「なんとか言えよ!」
「麻美がどんだけ傷ついてんのかわかってんのかよ!」
「人のオトコに手ぇ出していい気になってんじゃねーぞ!」
どんどん口調が荒くなっていって、迫ってくる他校の女子たち。
麻美さんはその後ろにじっと立ったまま、泣きそうな顔で視線を彷徨わせている。
泣きたいのはこっちだ。
山中さんのこともあって傷ついて落ち込んでるっていうのに、なんなの。
すごくイライラする。
「意味わかんない」
思いきり大きなため息をついた。
目の前の女子たちと麻美さんが、訝しげにわたしを見る。