おやすみ、先輩。また明日

そういう意図だったの!?


でも本当に見た目からしてか弱い感じだし、周りの人たちがとんでもなく強そうだったから、わたしのところに来たのはやっぱり自分の意思じゃなかったんじゃないのかなあ。


麻美さん自身、そんなようなこと言ってたし……。



「宇佐美先輩、考え過ぎじゃないですか?」


「はあー? きみってそんなにバカだったの?
見た目にあっさり騙されてんじゃないよ。実際危なかったくせに」


「た、確かに危なかったかもですけど。友だちに相談したら、友だちの方がヒートアップしちゃった感じなんじゃないですか?」


「それが作戦なんじゃん。悲劇のヒロインぶって相談するていで、強くて動いて守ってくれる便利な友だちをたきつけてるんだよ。あの子は中学の時からそんな感じ」



ということは、中学の時から宇佐美先輩は麻美さんのことが嫌いだったんだろうか。


こんなに宇佐美先輩が嫌っている人と、どうしてヤンキー先輩は付き合うことにしたんだろ。


それにヤンキー先輩、集団で動く女子は嫌いだって言ってたのになあ。



彼女がそういうタイプなのに嫌いっておかしくない?


照れ隠し?


それとも麻美さんがそういうタイプだって気づいてないとか?

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