おやすみ、先輩。また明日


「あはは、確かにね~。でもさ、やっぱりクリスマスって特別だよ。
そういえば、山中さんは神林先生に何かプレゼントしたりしないの?」


「はあ? するわけないじゃん」


「なんで?」


「なんでって……クリスマスに生徒が先生にって、明らかに変でしょ」



ぼそぼそと答えた山中さんに、首を傾げる。


そうかなあ。

お菓子くらいなら、日ごろの感謝の気持ちをこめてってことにすればアリだと思うけどな。



「まあ、その、バレンタインは何か渡したいとは思ってるけど……」


「ほんと!? そっかー!」


「……なんで桜沢さんがそんなに嬉しそうなの」



しまった。

顔が笑ってたか。


わたしの表情筋は素直すぎていけない。

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