おやすみ、先輩。また明日


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次の日の朝。

いつもの時間にいつもの電車、いつもの車両に乗り込むと、ヤンキー先輩と宇佐美先輩が並んで座っていた。


宇佐美先輩は単位がやばいらしくて、最近わりと朝ちゃんと起きてる。

半分寝てるような顔してるけどね。



「おはよう、ヤンキー先輩!宇佐美先輩!」


「おー」


「おー……」



かろうじて返事をしてくれたけど、いまにも前に倒れそうなくらい揺れている。

夜更かししなければいいのになあ。



「鼻赤くなってんぞ」


「ほんと? 外寒かったから」


「これやる」



隣りに座ったわたしに差し出されたのは小さな缶。

ヤンキー先輩の制服のポケットから出てきたそれは、もちろんまだ未開封。

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