おやすみ、先輩。また明日
そう思うならわたしから誘えばいいのに、麻美さんの存在が頭にチラついてそれすらできないわたし。
また中途半端な自分に逆戻りしてる。
「そうか。じゃあ次会うのは冬休みあけか」
「そうだね……」
本当は、年明け2日にはこっちに戻ってくる。
だからヤンキー先輩と初詣だって、3日には行けるのに。
「じゃあヤンキー先輩、宇佐美先輩。メリークリスマス!良いお年を~!」
おおげさに明るく言って、わたしは自分のクラスの列へと戻った。
宇佐美先輩がずっと、不思議そうにわたしを見ていたけど目は合わせないようにした。
短い冬休み。
わたしは自分と向き合って、自分を見つめ直す時間にしたいと思ったんだ。
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