おやすみ、先輩。また明日
「痛いっ」
「おい、ウザミ。いい加減にしろ。くるくるも困ってんだろーが」
「え……あ! ヤンキー先輩! 先輩も来てたんですか」
「悪い。このバカ、止められなかった」
全然いいんです!
ヤンキー先輩を連れてきてくれた宇佐美先輩にむしろ感謝します!
と、心の中でバンザイしていたら。
「桜沢さんっ」と震える声で呼ばれた。
振り返ると予想通り、鬼の形相をした山中さんがこっちを睨んでいた。
あ……なんか嫌な予感が。
あと寒気が。
「信じられない! 何考えてるの!? 男子を部活に呼ぶなんて!」
「ええと、山中さん。これは……」
「やっぱり男子に貢ぐ目的で部活に参加してたわけ! こんな人と一緒の班で気分悪いわ」