おやすみ、先輩。また明日
あとで読み返して、恥ずかしくなったら消せばいいよね。
うん、きっと消すだろうな。
「よし。完成、と」
更新ボタンを押して、終了。
次の調理は来週かあ。
調理がない日は、家でお菓子を作ろうかな。
そうすれば、山中さんに気を遣うことなく、ヤンキー先輩好みのお菓子を作れる。
でも、先輩食べてくれるかな。
部活で作ったっていう気軽さがあるから、わたしも渡し易かったし、ヤンキー先輩も食べることに躊躇しなかっただろうし。
「そうだ! 最初は友だちにあげる物のついでってことにしよう」
それならヤンキー先輩も気にしないで受け取ってくれるよね。
早速明日、家で作ろう。
わたしはお風呂でも、ベッドの中でも、何を作ろうとうきうきしながら考えた。
永遠の片想いでも、報われないと決まってる恋でも、
ヤンキー先輩のことを考えるだけでわたしの心は満たされていた。
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