強迫性狂愛
パタン、と静かに閉まった扉を見つめたまま


何の話をしにきたのだろう、と少しだけ気になりつつもベッドに身を沈めて瞳を閉じた。



――もしも…


もしも、今日来る功さんの話を


この時に聞いていたのなら


まだ、逃げられたのかもしれない。



嫌だと、


あの手を拒むことができたのかもしれない――…
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