強迫性狂愛
今日は日曜日、明日からは試験も始まるというちょっと気の抜けない日だった。


「紅、これでいい?変じゃないかな」

「大丈夫です。とてもよくお似合いです」


当初の予定では、試験勉強を紅とする予定だったのが突如変更になり私は

何度も大きなドレッサーの前で髪や洋服を確認をして、階下へと向かった。



「ふー…はー…」

「そんなに緊張しなくとも、大丈夫よ」

「だって、こんなに突然。迅の…ご両親に会うことになるなんて思わなかったから」

「可愛いのね、百花は」


そう言って、わたしの髪を撫でる紅に思わず、顔が赤くなってしまう。

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