強迫性狂愛
時計の音だけが、やけに耳に残る。


いくら瞳を閉じても眠れそうにもないのがわかる。


きっと、帰ってきてからすぐ寝ちゃったから…夕方からずっと寝てる。


目が冴えちゃった。


お風呂になんか入らないで、あのまま寝ちゃったほうがよかった…。



ため息を零して、ベッドから起きようとすると



「百花?」


思いがけない声が、飛び込んできた。

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