強迫性狂愛
バッと声のするほうを振り返ると


「……迅」


お風呂上りなのだろうか、髪を少しだけしっとりさせた迅が立っていた。


「どうした」

「………」


無言のまま、ただ目の前にいる迅の姿を見つめていた。


「悪いな、起こして」


そう言って、私のベッドへ勝手に入ってくる。


その行為に今は無性に腹が立った。



「……んで…?」



どうして



どうして……

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