強迫性狂愛
「そういえばさ、百花ちゃん」

「はい?」

「夏休みに実家に帰るんでしょ?」

「あ…まだ、迅から許可が下りてなくて…」

「そっか、そのことなんだけどね」


なんだろうと思って、顔を上げると


「僕達も一緒に百花ちゃんの実家に挨拶に行こうかと思ってるんだ」

「え?うちにですか?」

「そう、夏休みが始まったら、最初に挨拶に行くから」

「…なんで功さんも?」

「一応、理事長の代理としてってことで」

「あ、そういうことですか…」


お父さんとお母さんに、今通ってる学園のこと説明してもらうのは全然変な話じゃないし、知ってて損はないよね。
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