強迫性狂愛
「迅から直接聞いてないの?」

「迅は…、私の手が……欲しかったって…」


今でも、意味がわからない。

なんだろう、私の手が欲しいって…

まだ、私のことが好きって言ってくれたほうが理由になるような…


って、違う!違うよっ!


一人妄想をしながら焦っていると、功さんがゆっくりと口を開いた。



「迅はさ、ずっと欲しかったんだよ」


「…何をですか?」


「自分で選んだ自分だけのものが」

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