強迫性狂愛
夏休み
「お母さん?」
それから――…夏休みを迎えた初日。
百花は2ヶ月ぶりに実家へ足を運ぶことになった。
泊まることは却下されたものの、久しぶりに会えることに百花は胸を弾ませていた。
「――…うん、すごく楽しみだよ!お母さんのお昼ご飯楽しみにしてるね!」
嬉しくて、笑顔のまま携帯の閉じて玄関で待つ迅の元へと向かった。
「迅!お昼ごはんね、お母さんの特製いなり寿司なの!他にもね、から揚げに、サラダに―…」
私の次から次へと飛び出す言葉に迅は小さく笑って
「わかった。楽しみだな」
そのまま、迅と手を繋いで車に乗り込もうとすると
百花の携帯が鳴り響いた。