強迫性狂愛
頭もろくに乾かさずに、部屋に戻ると迅は私の見ていない映画を見始めていた。


その、後姿にひどく安堵する自分がいて…


頭にタオルを載せたまま、迅の隣に座り映画を眺めていた。



「百花、頭乾かさないのか」

「ん、いい…」


なんか、このまま寝れそう…


だから…



「ちゃんと、乾かせ」


そうやって、動こうとする迅の腕を咄嗟に掴んだ。

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