強迫性狂愛
人肌の温もり、そういったら大げさなのかもしれない。


だけど、迅の体温を感じるだけで安心できて、


ひとかけらの不安もなく、眠ることができた。


今更だけど、迅が私の手が欲しいって言った意味がわかった気がしていた。



迅も――…何か辛いことがあったから


私を求めたのかもしれない。



想像でしか理由を見つけられない自分に苦笑しながら


迅の通う病院へと向かった。

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