強迫性狂愛
「検査?」

「あぁ、2時間くらいかかる」

「そんなに…」


前から思っていたけれど、迅の体ってどこが悪いんだろう。


「待てるか?」

「うん。平気」


私の頬を少しだけ撫でて、検査室に入っていく迅に小さく手を振って見送った。



「ジュースでも買ってこようかな」


売店が、エレベーターの側にあったよね。

もと来た道を思い出しながら、売店へと向かった。
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