強迫性狂愛
「もしかしてさ、黒澤と付き合ってんの?」

「付き合っては、ないですけど…」

「じゃあ、関係なくね?」

「でも私、…」


そこまで言いかけて言葉を失う。

迅と一緒に住んでいるっていうことは、あんまり口外していいことじゃないから…


「黒澤の許可、取らないといけない?」

「……はい」


まぁ、そういうことになるよね…


「ふぅん…」


そう意味深に呟いた後に、席を立った彼に驚いて、周りを見渡してみれば委員会はもう終わっていて、半分以上の生徒が席を立っていた。

< 231 / 745 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop