強迫性狂愛
「なぁ、もも」

「………」


聞き慣れない呼び名に、思わず足を止めた。


「俺と結婚しようぜ」

「……は…?」


誰と…



誰…、が?



「だから、結婚しよ?」

「全く…、意味が全くわからないのですが…」

「俺、結婚したいんだ。百花と」


突然、切り出された話と


意味不明な彼の言葉に――…


私は、しばらく彼の金髪の髪の毛を見つめたまま固まっていた。

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