強迫性狂愛
第6章

陰華の巫女

「わ、すごい!」

「ももって、なんでも興奮するのな」

「してないもん。興奮なんてしてない」


十河君と、明後日に迫った体育祭の準備をしに来ていた。

私たちの明日観戦する場所の確認に来ていたのだけど…

想像以上の広さに、声をあげた。


「すごい見やすい席だね」

「まぁ、特進だしな」


そうだね、と呟いてから面倒くさいと言いながらも、きちんと仕事をこなしていく十河君の後姿を見つめた。


綺麗な、金髪…


透明すぎて、なんていうか天使みたいだ。


…迅は、髪の毛ふわふわの綺麗な茶色だけど、悪魔にしかみえないんだよね。

なんでかな。

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